2019/06/22
京都府立医科大学の5月28日付ホームページによると、非弁膜症性心房細動患者を対象としたスマートフォンアプリ(以下、アプリ)の開発をすすめる、同大学の循環器内科不整脈先進医療学講座は、一部の患者を対象に昨年度行った臨床実験で採用したアプリをこのたび無料で全国リリースする運びとなった。
心房細動とは、心房内に流れる異常な電気信号の興奮によって起きる「不整脈」の一種で、脳梗塞を引き起こす因子になることも。そのため脳梗塞を予防する抗凝固療法が必要となるが、服薬忘れや自己判断での服薬中止などによる脳梗塞発症が問題になっている。
このアプリは、「カレンダー、リマインダー機能による服薬管理」「動画による疾患教育」「脳梗塞簡単リスクチェック」などの機能で心房細動患者の脳梗塞の発症を予防することを目的としたもの。同大学ホームページのリンク先から誰でもダウンロードして利用できる。
開発を担当した妹尾医師より、「一人でも多くの心房細動患者さんに使っていただけるよう工夫しております。是非、ご活用ください」とのこと。
(京都府立医科大学HP:http://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2019/20190522.html)