2019/02/21
熊本大工学部の職員と学生が開発した2種類の全盲児向け音声式地図教材の贈呈式が2月14日、静岡県立沼津視覚特別支援学校において行われた。
今回贈呈されたのは、日本地図のパズルを音声応答化してクイズ機能も付加した触地図「ポップまっぷ」と、地方ごとにパネル化された音声式はめ込み地図パズル「パッチンちずる」の2台。この贈呈は、同特別支援学校の卒業生で全盲歌手・増山妙子さん(歌手名:石川多恵)の「母校の子供たちの力になりたい」という願いに熊本大の学生たちが応える形で実現した。
同大では、2011年より工学部技術職員による指導を受けて学部生が盲学校用教材の制作と寄贈に取り組むプロジェクトを続けている。これまでにすべての盲学校を含む全国75機関に計221台の手づくり教具を寄贈。学生が技術を学び、新教材を開発して全国の盲学校へ寄贈するという、他に類を見ない社会貢献型ものづくりは、視覚障害教育関係者の間ですでに広く認知されている。