2018/06/25
大学入試センターは6月18日、「大学入学共通テストにおける問題作成の方向性等と本年11月に実施する試行調査(プレテスト)の趣旨について」を公表した。同センターのホームページによれば、「2020年度から共通テストに移行しますが、現行の高等学校学習指導要領に基づく学習範囲の中から問題が作成されるという点については、2019年度までと変更はないことから、過年度卒業者用の別の問題は作成しない方向で検討しています」としている。浪人生向けに特別な配慮はしないということだ。
確かに、2020年度「大学共通テストにおける出題教科・科目について(予定)」と2019年度を比較してみると、殆ど変更がない。しかし、2020年度共通テストより、『国語』と『「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」』に新たに記述式が加わる変更によって、試験時間数が60分→70分へと10分間延長されている。また、新テストでは英語の資格・検定試験を活用するため、新たに英語外部試験の受験結果(成績)が必要になる。これらの扱いについては言及がなく、来春の正式な発表を待つしかないが、大きなハンデになりかねない。