2017/12/22
文科省が大学教育改革として推進しているアクティブ・ラーニング。これについて、ベネッセ教育情報サイト(12/22)が産業能率大の状況を報じた。それによれば、アクティブ・ラーニングの1つの手法として、注目されている問題解決型教育プログラムがPBL(Project Based Learning)だ。産業能率大ではさらに一歩先の実践力を身につけるため、一般的なPBLとは一線を画した「SANNO PBL」に取り組んでいる。PBLとは、一般的に問題解決を目的にチームで知恵を出し合う学び方のこと。産業能率大にもPBL方式を採用している授業はたくさんあるが、その中でも一般的なPBLとは一線を画すもので、一定の条件を満たしたPBLのみ「SANNO PBL」として、より実践的かつフィールドワークを重視した教育を行っている。
新しい学び方「SANNO PBL」では、以下のポイントを重視している。1:企業や地方自治体とコラボレーションし、現実に抱える課題をテーマとする、2:学生だけの力でゼロから作り上げる、3:課題を解決することで実際の売上や利益に貢献する――の3つのポイントを基準としている。「SANNO PBL」では、学生が課題を解決するプロセスを試行錯誤しながら体感することで、向き合っている課題の本質や課題解決をするために解決しなければいけないさまざまな問題が見えてくる。そして、実践系科目を通して課題を発見し、理論系科目を通して課題を解決。「教室内での理論」と「実践での体験」のバランスを大切にした教育を行っている。このカリキュラムを通じて学んだ学生が得た問題発見・解決能力は、きっと実社会においても生かされていくことだろう。