2016/09/02
和歌山県立医科大学は9月1日、2021年度開学が予定される薬学部の「準備委員会」を設置し、教育面や施設面などの具体的な検討に着手した、と紀伊民報(9/2)が報じた。同紙によれば、和歌山市から県に提案されている建設予定地について、市議会で反対意見があるが、大学はこの場所での設置を念頭に、議論を進めていくという。準備委は大学の理事ら8人でつくり、2020年3月に文科省に設置申請することなど、今後のスケジュールを確認した。
準備委の下に、2つの専門部会の設置も決定した。専門部会では、外部の有識者も委員に招き、教育や研究内容、教員組織、入学者選抜、施設・設備などの機能面について、具体的に協議。この議論を踏まえ、毎月1回の準備委で検討事項を決定していく。設置者の県は8月上旬に、薬学部設置の基本計画を発表。入学定員1学年100人の6年制で、校舎建設予定地は、和歌山市役所近くの市立伏虎中学校跡地とし、中心市街地のにぎわい創出の計画も検討するとしている。設置の概算事業費は177億円程度という。